ウクライナ支援のための寄付を募る“詐欺メール”が急増しています。中には送信元に実在の店や大学の名前があるものも。
平和への願いが込められた千羽鶴。そしてメッセージカード。11日もウクライナ大使館には寄付などの支援で訪れる人の姿がありました。その一方で・・・。
山本恵里伽キャスター
「ウクライナ大使館の前には『偽メール、詐欺に注意』という貼り紙があります」
ツイッターでも大使館は、寄付を募る「偽メール」に注意を呼びかけています。
募金と献花に来た男性
「(寄付を募る)詐欺メール、理解できない」
募金に来た中学生
「不謹慎。人の気持ちが分からないのかと思う」
これが支援を呼びかける「偽メール」です。
「Help Ukraine」
「これはウクライナ政府の公式な支援要請です」
メールを受け取った女性は・・・
偽メールを受け取った女性
「携帯のメールに届いた。『ウクライナに対しての支援をしてくれる方はビットコインで振り込んで下さい』と」
不審に思った女性がメールの差し出し人を調べると意外なことが分かったのです。
偽メールを受け取った女性
「日本国内のネイルサロンのメールアドレスだった」
このネイルサロンに番組で確認をすると・・・。
差出人に名前があったネイルサロン
「まったく心当たりがない」
ある企業に届いたメールには、差し出し人のアドレスのアットマーク以降のドメイン部分が九州に実在する大学の名前でした。大学に問い合わせると。
差出人に名前があった大学
「ドメインは教職員が使用しているものだが、メールアドレスそのものは存在しない」
実在する企業や団体のメールアドレスを騙るのはよくある手口だといいます。
情報セキュリティに詳しい トレンドマイクロ岡本勝之さん
「メールの送信者の情報は簡単に変えられてしまう」
ウクライナ関連の不審なメールを分析すると、軍事侵攻以降、急増しているといいます。
2021年を通じて、北朝鮮国家が背後にいると考えられるAPT攻撃グループ TA406は、研究、教育、政府、メディアなどの組織を対象に、頻繁に認証情報を窃取する攻撃キャンペーンを実施しました。
プルーフポイントでは、TA406は、Kimsuky、Tallium、Konni Groupとして一般的に追跡されている活動を構成する複数の攻撃グループの1つであると考えててます。
TA406は通常、キャンペーンにマルウェアを使用しません。しかし、2021年にこのグループがったとされる2つのキャンペーンでは、情報収集に利用できるマルウェアの配布が試みられています。
TA406は、スパイ活動、サイバー犯罪、セクストーションを実施しています。
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